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尚美学園大学 総合政策学部 ライフマネジメント学科 スポーツコース 江頭ゼミ

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2016.10.10

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愛するチームでの仕事

 私の仕事はスポンサー営業です。アビスパ福岡のスポンサー社数はおかげ様で今季1000社を超えました。中でも、多くのお客様にご協賛いただいているのは「サポートファミリー」という商品です。Jリーグクラブのスポンサーとして、ホームタウン活動にご支援いただくという主旨の商品です。こちらは、5万円~50万円までのカテゴリーがあり、ご協賛金額の6割相当の観戦チケットを進呈させていただくほか、スタジアムのスポンサーボードや大型ビジョン、オフィシャルホームページに社名を掲出頂けるなど、多数の特典があります。私は現在こういった商品を中心に、福岡県内のお客様を訪問し、アビスパ福岡をご支援いただける企業や団体を増やす仕事を行っています。

営業本部の組織は、1チーム約3名の5チームに分かれています。私は月毎に設定されている個人の売上目標を達成することに加え、チームの売上目標達成に向け、メンバーのマネジメントを行います。毎朝全体会議で売上の報告を行ったあと、各自1日最低5件はお客様と面談をし、夕方に1日の反省と今後の戦略をチーム内で話し合います。もちろん日々厳しくノルマを追っていますが、数字だけではなく、お客様がアビスパを心から愛し、応援して頂けるよう、気持ちの込もった営業を行うことを心がけています。

アビスパ福岡に就職した経緯

 私は子供の頃からアビスパ福岡のサポーターでした。そして将来はアビスパ福岡で仕事をしたいと思っていました。幼いころ、スタジアムに応援に行くと、周りの大人たちが、選手や監督の批判だけでなく、フロントがダメだから弱い」というような言葉を口にしていました。当時はよく真意が分からなかったものの、自分は選手や監督にはなれそうにないので、それならばフロント」のスタッフとして、大好きなアビスパ福岡を支えたいと思うようになったのがきっかけです。

大学時代にスペイン留学

 大学時代に、川内イオ著『サッカー馬鹿 海を渡るーリーガエスパニョーラで働く日本人』(水曜社、2009年)という本に出会いました。とても感銘を受けて、私は読了後すぐに著者に手紙を書きました。「この本を読んで、私も海を渡り、スペインに行くことに決めました。将来アビスパ福岡にスペインでの経験を必ず還元したいと思います」といったような拙い内容だったと思います。
その後、有難いことに著者の川内さんからお返事を頂き、さらに直接お会いしてお話をする機会まで設けてくださいました。川内さんから様々なアドバイスを頂いたうえ、現地のお知り合いまでご紹介を頂き、本との出会いから約半年後に、大学を休学してスペインのセビージャへ留学することができました。川内さんは、私の恩師であり、今でも尊敬する憧れの方です。
サッカーの本場で、直に「クラブが真に地域に根差した暮らし」を体感したことを活かし、「アビスパがあることで叶う素晴らしい福岡の未来図」を、お客様が想像してワクワクしていただけるような営業に努めています。私の五感に染みついているからこそ、熱を帯びて語れるアビスパと福岡の夢に共感していただけたらと考えています。

インターンで学んだこと

avispa03Z.jpg 帰国後は、いくつかのJリーグクラブでインターンシップをさせていただきました業務内容の多くは、ファンクラブの会報誌を折り入れて、封をして、郵送するような、作業のお手伝いでした。皆さんが想像しているような、華やかな仕事ではないかもしれません。しかし、そういった一見すると地味で単調な仕事の積み重ねで、あのJリーグの華やかな舞台と、感動が生まれているということを知りました。私を受け入れてくださった、サンフレッチェ広島様、ギラヴァンツ北九州様、FC吉備国際大学Charme様には感謝の念に堪えません。

就職活動

 もちろんアビスパ福岡に就職したい気持ちに迷いはなかったのですが、いきなりサッカーチームに飛び込んでも、自分は戦力外になると考えました。いつかチャンスがめぐってきたときのために、営業経験を積もうと自動車関連分野の営業職として東京でキャリアをスタートさせました。

 社会人になって2年弱ほど経過して、アビスパ福岡のホームページで社員募集の案内を見つけ、応募しました。面接では、その他の応募者の方に比べ、私は社会人としての経験も未熟でしたので、勝てるところは1つしかないと思い、なりふり構わずアビスパ愛を暑苦しいくらいに伝えました。そんなただのアビスパ馬鹿を採用していただき、なんとか夢のスタートラインに立つことができました。

想像していた内容と実際の仕事とギャップ

 入社後、想像していた仕事と大きなギャップがあるたが、インターンシップをさせていただいていた際に、フロントスタッフの方々の働きぶりを見て、ある程度覚悟はできていたので、そういった苦悩はありませんでした。また、趣味を仕事にして、アビスパを嫌いになってしまったのではないかという質問もたびたび受けますが、今のところ、就職する前よりもっとアビスパ福岡を好きになっているように感じます。
学生時代、そしてやり残したこと

広島大学の総合科学部で学びました。
 今からでももちろん遅くはありませんが、時間が大量にある学生時代にやっておけばよかったと思う事は、語学の習得です。スペイン語だけでなく、英語や韓国語なども勉強しておけばよかったと思います。また、どんな職種にでも言えると思いますが、数字に強いことは仕事をするうえでベースになると思い知りました。経営学、経済学なども学生時代から学習しておくべきであったと悔やまれます。

石田さんの夢

 個人としての目標は、「営業マン」になることです。入社からもうすぐ2年を迎え、おかげ様で担当させていただくお客様が増えております。それに伴い、一人ひとりのお客様に対するきめ細やかな心配りが低下していることを自覚し、とても悔しく思っています。どんなに顧客が増えようとも、「アビスパ福岡を支援して良かった」と皆さまに思っていただける様なケアをすることは、営業マンとして最低限の責務だと思っています。私はそれが出来ていないので、営業マン失格です。一日も早く一人前にならなければ、大好きなアビスパ福岡の価値を下げてしまいます。危機感を持って、日々の業務に取り組んでいます。
アビスパ福岡というクラブとして実現したいと思うことは、クラブW杯での優勝です。大学時代に、クラブW杯の運営のお手伝いに行かせていただいておりました。その時、クラブW杯で優勝し、世界一になったクラブのサポーターたちの誇らしげな顔を見て、アビスパ福岡のサポーターの方々を世界一のサポーターにしなければならないと心に誓いました。サポーターの皆さまは、長年どんな苦しみを味わっても、耐えて、耐えて、変わらずにアビスパ福岡を支えてくださっています。そんなたくさんの我慢をしてくださった分、世界一の恩返しをしなければならないと、いつもクラブW杯の光景を思い出しては奮い立っています。

同じ夢を持つ学生へ

 好きなことをとことん追いかけてほしいです。私は、好きなことを一生懸命やっているうちに、たくさんの素晴らしい出会いや、感動をもらいました。一見遠回りに見えても、その全てが自分の財産になると思います。「やってみようかな」、「どうしようかな」と迷っていることがあるならば、今すぐに全部やってみてください。

<取材・編集/ 古賀小百合、染谷海優、田中幸奈、高橋祐太、高橋竜功、小川さつき>