尚美学園大学 総合政策学部 ライフマネジメント学科 スポーツコース 江頭ゼミ

DISCGARAGE

2019.11.01

営業政策担当というお仕事の内容は何ですか

アーティストおよび、アーティスト所属の事務所の方がコンサートを開催しようと思った時、アーティストが出来ないことがあるので、コンサートのプロにお任せしようと。それでディスクに仕事を頼む。私たちは会場を押さえ、そこから発券業務をします。私たちは会場さんにも責任があるし、当日来られるお客さんへの責任もある。当日運営も私たちでやります。コンサートのプロとして会場下見、当日の運営というところまで丸々アーティストの方々に変わりに行うということが仕事の大枠です。その会社の中で営業担当が何を行っているかというと、会社でアーティストの担当を設けさせてもらって、アーティストに対する担当として表に立つことが僕らの営業担当というものになります。
現在のお仕事についてですが宮崎さんの中で「この仕事成功したな」と思う成功の定義はどこにありますか。
僕らの仕事で大事だと思うのは、スタッフ全員で成功して良かったねという状況を作れて、来年もやりたいとアーティストが言ってくれることです。スタッフ全員が「またこの顔ぶれで、この企画やりたい」と思って欲しいですね。制作側が充実してて、お客さんに支持されて、僕らプロモータも何年か続けられたら、全く同じ内容ではなく、更にSTEPUPがする。そして来年再来年も続いていく、恒例行事としてステージを作ることが出来たときは、凄く嬉しいです。
 

この仕事で、どんな失敗をしたことがありますか

この仕事で一番責任が発生するのは会場押さえです。会場さんに連絡し。「ここは空いていますか?」「何日抑えさせてください」と、口頭でやりとりしながら、これはとても重要で、アーティストが「ライブします」といったら、発表するのは会場と日程だけは間違えたらいけない部分で、コミュニケーションの違いで、火曜日抑えたと思っていたら土曜日抑えているや、隣の会場を抑えてしまっていた。ということがあってはいけないと思いつつも、システム的なやりとりではない部分も多いので、そこに人為的ミスが発生してしまう時の失敗談が重く感じますね。
宮崎さんが個人的に能力を発揮できるのはどのようなコミュニケーション能力ですが。
僕はピリピリしない現場を心がけています。具体的には相手の反応に気を使いながら話すことと、笑顔で常に明るい雰囲気にすること。現場で何か問題が起こってもその問題をみんなで解決していきましょう、という雰囲気が当たり前になることを意識してます。コンサートの制作現場は、予想外のトラブルがよく起きます。天候の影響で機材車の到着が遅れるとか、スタッフのお弁当が足りないとか、本当に様々です。その都度、ピリピリしていたら「またこの顔ぶれで、この企画やりたい」と思えない現場になります。緊張感も大事ですが、トラブル時の雰囲気は大事なんです。前向きにみんなで解決する雰囲気を作るために、僕は出来るだけ明るく振舞っています。
 

大学三年生のときにしておいた方が良いことはなんですか

 
音楽業界、ライブ業界が、一番イメージと実務の差が激しい職業です。音楽に携わるとは、華やかなイメージとは裏腹に、実務的なことが多いと思います。うちの会社は、インターシップが多く、専門学生にも現場で体験してもらいながら学ぶ機会を活かせるよう。積極的に参加してほしいと考えています。しかし現場で、業務感覚で取り組まないで喧嘩する方、業務に不満を言う方もいるので、業務だということを理解してほしいですね。後の就職活動のために行っている方もいると思うので、現場に学生が訪れた時に、人とのつながりを重要視しています。これらの考えを持った上で、インターンシップに来てほしいですね。
チケットの転売問題に対して、どのような対策がとれるでしょうか。
例えば、チケット、身分証提示してその買った本人しか入れないようにする。電子チケットの分配を1回まで、もしくは分配できないようにしてしまう状況に制限することで、防げると考えます。とはいえ、難しく、事前にチケット販売しているのに色々な都合で行けなくなってしまうお客様もいますので。
あと、転売を悪いと思ってない方々が多いという事です。例えば、1万円で売ったチケットを15千円で転売した時、その利益はアーティスト側の権利を侵害しているという事を、お客さんにもある程度理解求めたいですね。
 

宮崎さんの次に目指すものは何ですか

先生方みたいなことをやりたいですね。
さっき言った学生や、ボランティアの方々をまとめることが多々あるため、大きな現場になってくると、そういったボランティアさんが働いてくれて、お互いにいい影響を与えらます。みんなのモチベーションが保てたら、良いイベントは作れるし、参加者とも、いい環境で物が作れると思います。そこをちょっと目指したい形でいます。
最後になりますが、音楽業界に憧れている学生にメッセージをお願いします
常日頃業務をしながら思うのですが、僕らが仕事中にライブハウスの外へ出てみると、酔っ払ったご機嫌の人たちが、たくさんいるわけですよ。
もう仕事終わりにしたいと思いながらも、24時くらいまでライブハウスで働いたりしているのは、一長一短なのかなと日々感じています。
24時間とは言わず、拘束時間が長くても好きなことやれるか、早めに業務を終わらせて、自分の時間を大切にするか、人それぞれだと思います。
どちらもいいなと思っていて、僕も趣味があったらと思いますが、2年くらいで飽きてしまいそうで、それならば仕事を楽しく行うのが良いのかなって考えています。
僕らプロモーターは、会場に行っていろいろなスタッフと仕事をしていると、会社でパソコンを打っている業務とは異なり、人と話す機会が多くて楽しいですね。
コミュニケーションをするのが楽しいと思えば、楽しいと思います。
実務も、この年齢になってきてから、任される部分が増え、案件に深く携われて、裁量権も増えるので、やはり楽しいですね。
ですが、学生には、アーティストの近くで仕事した方が楽しいよと伝えています。
アーティストさんと直接話す機会は案件によりますがほとんど無いですね。
プロダクションとは密に話しますけど。その代わり、アーティストには、最高だったよって言ってあげる事しかできないので、アーティストに近い方が、楽しいのではないかなと思います。
とはいえ、色々な会社の中で、仕事を続けられることができれば、その会社の中で制作すること、作り上げる事に携われると思います。この業界は、どの会社行ってもブラックな会社で最初の頃辛かろうが開けてくるとは思います。
 
本日はありがとうございました

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