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尚美学園大学 総合政策学部 ライフマネジメント学科 スポーツコース 江頭ゼミ

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2017.XX.XX

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プロ野球球団のお仕事

球団の仕事は選手のプレーする場所、人工芝や照明などの場所をまずは整えて、管理運営します。あと、お客様がいらっしゃいますからお客様が快適に見られるように、例えばイス(観客用)が壊れていないか、座り心地のよい椅子を用意しようとか、それを常に考えたり、予算を足したり。
お金を出すので、その分快適に見たいというお客様に応えられるような空間を作っていきたい、そういったところの仕事ですよね。
プロ野球の球団と言ってもそれぞれが全く違う仕事をしていて、広告やスポンサーさんをとる人、協力してくれる企業を探して営業でまわっている人、チケットの販売管理をする人、チケットを各プレイヤーに配布する人、遠征のための交通機関を手配など選手のサポートをする人、選手のコメントをとりマスコミと対応する広報の人など様々な専門分野があるのです。

このお仕事に就いたきっかけ

私は最初、旅行代理店でお仕事をしていました。先輩たちもいたから、そういうお仕事に憧れたといいますか、今思うと勘違いでした。この業界に入ったのは社会人に入って五年目の時で、最初、千葉ロッテマリーンズとは別会社の球場の運営会社に入りました。千葉出身で野球部、むかしから野球が好きで千葉にプロ野球の球団がやってくる、地元にプロの球団がくるというのは夢のような話でした。球場全体の募集があり、これはチャンスだと思い、ぜひチャンスがあるならばやってみたいと応募し、採用していただきました。(その後、球場会社から千葉ロッテマリーンズへと移られる)

今までにやりがいを感じた瞬間とは

やはり普段の月並みですけどお客様にたくさん来てもらって例えばファミリーのお客様に「今日楽しかったね」と言っていただくというのがこのような仕事についていちばんよかったなって思う瞬間ですね。本当にシンプルですけどそこに尽きるのかなと思います。

青年海外協力隊での経験

lotte02.jpg  当時、球場会社で働いているときに日本で野球の国際大会が開催され色々な国の子供たちが訪れ、携わっているときに「世界って広いな、何か今から手段は無いか?」と考えたときに青年海外協力隊というのがあり、会社に掛け合い一時休職を認めてもらい青年海外協力隊としてジンバブエに野球を教えに行きました。派遣前研修で英語の勉強はするのですが、私自身正直、英語力というのはそこまでなく、いざジンバブエに行き協会の人と英語で議論というのが出来たかというと正直、そこまでのレベルに達していなかったので苦労しました。私自身、もともとこうあるべきとかこうでなきゃいけないという風に思い込むタイプの人間でしたが、ジンバブエに行ってみると当たり前だと思っていたことが全く違い、日本の常識が非常識なんてこともあり、またその反対もあるので驚くとともにカルチャーショックを受けました。

学生時代にやっておけばよかったこと

大学卒業の時に一番思ったことは部活動ばかりだったので、海外など色々なところを見とけば良かったなと思います。卒業旅行の時にアメリカに行き、こんな世界があるのだと感じ「少し英語やっておけばよかったなー」とか「もっと早くこういう世界を見とけば人生変わったのでは」と思い、そういった意味では自分がやってきた学生時代に悔いは無いのですが今、もう一つ何か選べるとしたらいろいろな海外を含めて外に出てって“外の人”と話す、コミュニケーションのやり取りをもっとやっておけば良かったと思いました。

野球関係のお仕事に就きたいと考えている学生へのアドバイス

 大きく分けて二つほどあります。まず一つ目はスポーツが好きだからという理由でこの業界に入ってくる人はたくさんいるのですが、自分自身がスポーツを好きか嫌いかというのは入ってしまえばあまり関係ないというか、野球(スポーツ)をあまり好きでなくても今の仕事をバリバリやっている人、私なんかより良い仕事をどんどんしている人はたくさんいます。本質はお客様に楽しんで満足して頂く、そこをきちんと理解したうえで業界に入ってくるというのが大切だと思います。
 二つ目はコミュニケーション能力です。この業界だけでなく人として社会人になって色々な仕事をする上で一番大切だと年を重ねるごとに思うようになりました。それは外国語ができるどうこうでは無くて自分が思っていることを相手に分かってもらえるようきちんと伝えるということや、話し言葉であったり、メールでのやりとりであったり色々なコミュニケーションの手段があると思いますが、やはりきちんと伝えることができるというのはすごく大きなことだと思いますし、こういったことを学生時代から意識してやっておいたほうが良いと思います。

~2020年東京五輪~

私の場合、野球が好きだからと言って入ってしまいやはりどこかで勘違いしている部分があり、お客様をお迎えし、お金を出してもらって楽しんでもらう、満足してもらうというのが仕事なわけですが、そこを若い時全く分かっていませんでした。自分が野球を好きだから入社して、野球が好きだから仕事をする。という風に勘違いしていて、本当にやるべき事は来てくださるお客様が主役であり、楽しませる、満足させるというのが仕事であるわけで、私は少なくともその点がわかっていなかったので、そこはやはり勘違いしてはいけないなと思います。
少なくとも私たちの頃は、スポーツというのはエンターテイメントとして見るという感じはあまりなく、例えば高校野球とかお相撲とか色々なスポーツはある意味、襟を正して見るという感じだったのですが、今現在は、楽しいことがたくさんありスポーツもエンターテイメントの中の一つのコンテンツのようなカタチで楽しむものという風にどんどん変化してきていると思います。やはりスポーツに対する楽しみ方、実際に行うスポーツでも、観るスポーツでもいかにどう楽しむかってことになってくると思います。2020年東京オリンピックに向け、もっとスポーツを楽しむということが身近になっていき、海外からもお客様が足を運んでくださると思います。そこでまたどういう楽しみ方をするのかというのも目の当たりにするわけであり、スポーツが更に変化していくなと思います。


<取材・編集/國吉 紗永、遠藤 友也 仲村 瑞樹、村木 義克