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尚美学園大学 総合政策学部 ライフマネジメント学科 スポーツコース 江頭ゼミ

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2013.8.12

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スポーツの仕事を目指した理由と時期

 大学時代はテニスのインストラクターのアルバイトをしていました。3年になって就職活動の時期になったら、そこのテニスインストラクターとして就職しないかと誘われました。しかし、体を壊してしまった時は、どうなるのだろうかと心配でした。仕事が出来なくなるんじゃないかと思ったんです。そこでインストラクターと同じくらいやりがいのある仕事は何かを考えたました。ですが僕はスポーツしかやって来なかったので、スポーツ関連の仕事以外考えられませんでした。当時も今同様、スポーツの仕事に関する情報が少なかった。コーチかスポーツ用品か、選手か、すごく限定的なものだと僕は思っていたのです。自分に問いかけました。どうしてスポーツの仕事をそんなにしたいのか。僕の中には、小さい頃に買ってもらった野球用品の嬉しかった記憶が強く残っていて、自分と同じような嬉しい気持ちを、現場で共有できたらいいなと思ったのです。

 野球をスポーツ少年団で始めたころは、物心ついた頃にあったグローブをずっと使っていました。小学校5,6年生くらいの時にエースでキャプテンを任されて、ある程チームでレギュレーとして試合に出られるようになると、自分で選んだグローブが欲しいと思うようになりました。そのグローブは、ただ単純に買ってもらった物ではなく、レギュラーになれたという証でしたし、そのグローブに恥じない様上達して上手くなりたい、という様々な思いを詰め込んだのです。そういう思いもあって今でも一番印象に残っています。

 スポーツの用品って単なる「モノ」とは違うと思うんです。一つの目標を達成した証であったり、先の目標に対して自分に言い聞かせるためのものであったり、今まで過去で頑張ってきた仲間とともに戦ってきたものであったり、ただの物ではない背景がたくさんあると思います。食品なども「物の価値」とスポーツの用具の「物の価値」というのはこの仕事を十年して全く別物だと思います。だからただの物売りのような感じにはなりたくないし、そういうお店にもしたくありません。ですがゼビオスポーツに応募した当時はそこまで考えていませんでした。私自身、学生時代真面目な方ではなかったので、就職活動をする際に企業の勉強を全然していなかったんです。周りがやり始めたから自分もやろうかなくらいの感じでした。将来「自分は何をやりたいか」と自分に問いかけたら、やっぱり根本に野球グローブのイメージがありました。あの時に何とも言えない嬉しさが僕の芯に残っていたのです。就職活動をする中で、スポーツ用品一本に絞っていました。その過程でゼビオスポーツと出会ったんです。

大学時代

xebio02.jpg 僕が採用になったテニススクールは規模が大きく、ジュニアから大会に出場する競技者まで所属していました。生徒さんの年齢も、スクールで学ぶ事も、幅が広くインストラクターに求められる内容も複雑でした。幸い高校時代にテニスに情熱を傾けていたことが、役立ちました。同じ事を伝えるにも、生徒さんの年齢や目的によって、変えなくてはなりません。僕にとって、相手に合わせてコミュニケーション方法を変える事は「タイヘン」ではなく「楽しい」仕事でした。スクールの規模が大きかったことと、僕自信がそのバイトを楽しんでいたので、授業以外の時間は基本的にずっとバイトをしていました。多くの大学生は、時間の大半を同世代と過ごしていると思います。ですが僕は、色々な世代の人と真面目にコミュニケーションをするチャンスを得たのです。生徒さんもテニスを習いに来ているので一生懸命聞いてくださいます。僕も少しでも分かりやすく伝えられるように必死でした。その結果、自分のレッスンを持たせてもらえるようになりました。テニスのインストラクターをやり切った。と自分では誇りを持っています。この経験は、今の仕事の大きな基礎になっていると思います。現在は店長という役割をいただいています。僕より年長者のアルバイトの方もいますし、お客様も、こどもからご年配まで様々です。どんな方にも合わせた話し方、コミュニケーションの取り方が出来るのは、大学時代のアルバイトを必死にやった成果だと思います。

大学生へのメッセージ

・大学生が今やるべき事
現代の子どもたちに不足しているのはコミュニケーション力です。それは年配の方々と会話する機会が少なく、同年代でのコミュニケーションしか取れていないからです。目上の方々と会話することにより、コミュニケーションの幅も広がり、言葉使いも身についてきます。販売の仕事はさまざまな年代の方々と話さなければいけません。そして小売りという職業は、今の若いうちから大学の先生や年齢、性別問わず様々な人とコミュニケーションを取ることが非常に役立ちます。
・就職活動では取り繕わない
 短い面接時間で多くの人々を判断することはとても困難なことです。その中で面接官がチェックするポイントがあります。接客業という職柄、どれだけ表情が豊かで元気があるかということです。知識などは長く仕事をしていけば後からついてきます。根本的なお客様に対して、自分の魅力をどう表現するかは長く培っていくものではありません。大事なのは表情豊かに挨拶をして、自分の思ったことを下手な言葉でもいいので、熱意をもって伝えることです。私の頃も、とても就職難の時期でした。しかし私のような人生を歩んできても、採用してもらえたのは、この職種を選ぶ根本になった理由をぶれずに話すことができたからです。正直私は就職活動をするまでゼビオを知りませんでした。採用面接でもこのことを話しましたが、強い思いがあってこのスポーツ業界で働きたいということをしっかり伝えられたので今、こうして仕事ができています。私の経験からも一番大事なことはスポーツ業界で働きたいという意志をしっかり伝えることです。

今の仕事

私の1日の仕事は大きく分けて5つです。

1つ目は昨日の売り上げを確認してから、細かい朝礼や漠然とした話をし、数字を確認して、今日・今週の対策はどうしていこうというところをもう1度考え直しながら戦略を練る仕事です。

2つ目は、毎日毎日たくさん入ってくる荷物を、どれがどのくらい入ってきているのか確認。荷物をしっかりと売り場に出さないと売れるものも売れないので、その入荷量を確認したり商品の部分を管理する仕事です。

3つ目は、売り場を管理する仕事です。レジ前にはシーズンの商品を置くのですが、例えば、今の時期だと塩分の飴やUV対策等の暑さ対策だとかを、肌で感じとって、今動かすべきだって思った時に、どれだけスピード感を持ってできるか。これはもう体育会でやっていた私の一番得意なところです。食品に務めている人達よりもスピード感に関しては負けない自信があります。

4つ目は、スタッフのストレスや、お客様に直接対応する時間が長いのは売り場にいるスタッフ一人一人なので、スタッフの意見を聞いたりして、スタッフを管理する仕事です。

5つ目は、お客様が求めている商品を、しっかりとコミュニケーションをとって聞き出し、とにかく安いものを求めているお客様に、どんなに機能のいい商品を薦めてもお客様の求めているものとズレが生じてお客様は押し売りだと感じてしまう。お客様が本当に求めている商品ってなんなのかというのをしっかりとコミュニケーションをお客様と取り、お客様の求めているベストな商品を提案する事です。また、どんなお客様にも差別しない。例えば、100円のジュースを買うお客様と10万円のものを買ってくれるお客様への対応を絶対に差別しないという、顧客を管理する仕事です。

<取材・編集/ 内田侑希、長澤良、峯岸英里奈>